ルドンの黒

Bunkamuraで「ルドンの黒」展、見てきたよ。

もっと薄気味悪い、倒錯したテーマを予測していたのだけど、

やさしくて孤独で大人しい人が、夕べ見た不思議な夢の話を

聞かせてくれているような作品ばかりだった。

きれいな夢、不思議な生物が登場する夢。

現実が遠くにあるような絵。

高校時代に、国語の先生がわたしと友人にルドンの絵を

見せてくれたことがあった。

たぶん、ルドン。

なんで見せてくれたのかは、全く覚えていない。

女性が目を閉じて、口のうえに人差し指を添えて、

Shhhhというジェスチャーをしていて、

女性は木の一部になっていたように記憶している。

ダフネにしては落ち着いているし、部分的に

記憶違いをしているかもしれない。

たぶん、「静けさ」っていう題名だったと思う。

当時、マグリットとクノップフに興味をもっていて、

特にクノップフの不思議さに惹かれていた。

でも、クノップフには屈折した淫猥さみたいなものも

感じていて、好きになりきれずにいたので、

ルドンのその絵を見て

「いいなあ、すごくいいなあ」

と思った。

でも、ルドンのその絵をちょくちょく探すのに見つからない。

一度見て、それからずっと頭の中で美化してきたから、

その絵を見つけても、

「え~?違う。これじゃない。」

と思うかも。

ここ10年くらいはずっとJWウォーターハウスが

ぞっこん好きだったんだけど(クリムトもいいよねえ)、

そろそろ次の出会いが欲しいなあ。

| | コメント (0)

町田尚子

六本木のTSUTAYAで、Machida Naokoという人の絵を見た。

少しの不気味さと、

たくさんの孤独と、

ありったけの愛らしさをはらんだ絵。

ミヒャエル・ゾーヴァに近い。

2007年1月の個展には、絶対に行こう。

画集「観覧車」の中にある、

サルの赤ちゃんが乳母車に乗っている、

青緑色の背景の絵が印象的。

自分がママだからかな。

| | コメント (0)